税理士の経営・財産・相続トピックスVol.038「決算書の表紙」
勿論ですが、決算書には表紙があります。
表紙には、「第⚪期」と記載されています。創業初年度であれば、記念すべき「第1期」です。2代目の方が承継されるときには、第30期とか40期とかに、なっているかもしれません。
初めてご相談を受けるとき、この表紙も実は拝⾒させて頂いています。どれくらいの事業の歴史を経ておられるのか。貸借対照表の純資産額には、歴史に⾒合った、なるほどと思うような内部留保を重ねられているか? 逆に、どうしてだろうと思うようなバランスか?
創業50年にも関わらず、純資産額がほとんど無いようなこともあります。歴史が⻑いわけですから、商品は売れ続けている。しかし、何も残っていない、何か要因があるわけです。反対に、創業から数年しか経っていなくても、多くの内部留保が蓄積されていることがあります。これにも何か要因がある。個人も法人も、成⻑のスピードには差がありますが、毎年少しずつでも成⻑を継続させることが重要です。
ものすごく簡単な財務分析です。毎期、毎期、決算書の表紙の数字と、貸借対照表の純資産額を⾒比べて下さい。次の事業計画に必ず役⽴ちます。
(2016年11月1日 税理士法人日本経営 代表社員税理士 丹羽修二)
本稿は一般的な内容を分かりやすく解説したものです。実際の税務・経営の判断は個別具体的に検討する必要がありますので、税理士など専門家にご相談の上ご判断ください。本稿をもとに意思決定され、直接又は間接に損害を蒙られたとしても、一切の責任は負いかねます。
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